テクニックを考える流れ-『カッティ』を例に
■ はじめに
テクニックを身につける過程では、いろいろなことを考え試します。
考えたことが正しいかどうかは、それが成功するかどうかですぐにわかります。
自転車は、その構造上の特性や車輪の働き、ライダーの動作など考えることがたくさんあり、それぞれに大きな働きをするのでどこをどう考えるか・変えていくかが乗っている本人にもわかりにくかったりもします。
ですから勘違いや遠回りすることも多いけど、そうした間違いによって見つけたことも知識や経験として蓄積し、思いもかけないところで役に立ったりするのも面白いところです。
何よりも、そうして考えながら自分で試し、だんだんと成功に近づいていくことは楽しいことだと思っています。
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今回は、僕が実際に一つのテクニックを身につけるまでの経緯と考えたことを辿って頂こうかという試みです。
だらだらと考えたり試した順に書き連ねていくのでまとまってはいないのですが、どなたかのご参考になれば幸いです。
例としてあげるのは『僕が「カッティ(カッティーズ)」を身につけるまで』。
10年ほど前に僕がこのテクニックを知り、見よう見まねでできるようになるまでの経緯と考えたことです。
知ってからできるようになるまでは、確か半年ほどだったと記憶しています。
いろんな練習の合間に試し試しやっていたので、だいぶ時間がかかってしまいましたが、集中して練習していても新たな発想が生まれたとも思えないのでやっぱり同じ程度の時間がかかったのではないかと思います。
僕の場合、トライアル系のテクニックについては「ある程度できてしまってから『理屈を後付け』したもの」がほとんどですが、『カッティ』については『理屈から組み立てていった』と感じているテクニックなので、考える過程をとてもよく覚えていることも例として取り上げる理由です。
主に自転車をまっすぐ立てた状態からアクションをするトライアル競技を背景に持つ僕にとっては、「バイクを倒す」ことで生じる現象やテクニックについては未開拓な部分も多く、この試行錯誤によって多くの発見がありました。
身につけるまで考える過程の中で発見した細かな『要素』ごとの考察や理解、それに対する動作の起こし方や感覚や感触などの経験は、今も僕が他のテクニックや自転車に対して考えたり理解することを深めてくれています。
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今回、とても長くなったので、ページを分けて掲載しています。
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