「上腕三頭筋は手に持ったオモリを支えられるのか」を考える

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◆ はじめに

 物理の入門本を眺めていたら、これは説明が不適当なんじゃ?という箇所を発見。
 何度も何度も読み返してみたけど、やっぱり不適当としか考えられない。
 そこで、一緒に考えてもらおうと思ってこの投稿を書いています。

 事例の出典はこちらの書籍のp164-p165あたりです。
https://www.asuka-g.co.jp/book/cat4029/011583.html
 全体を否定するつもりもないし、変にネガティブに捉えられないよう。。。
 でも、この事例が「本当か?」と思う方は書籍を実際に確かめてみてください。 

 この事例を題材にして、本題の肘関節に内包している「てこ」を改めて考えたり、もたらされる情報や自分の考えることの間違いにどうやったら気がつけるか、について考えます。

 ひょっとすると僕の方が間違っているかもしれませんけどね。
 もしそう考えるなら、優しく教えていただけると幸いです。

9/12追記
 この稿の前に出版社に対してこの箇所について指摘を行っていたのですが、9/10に「図を訂正する」という連絡がありました。重版を重ねている本(著者が所持しているのは第8版)なので、第何版からの訂正になるのかわかりませんが、訂正後の版では今回の指摘にあたる内容は無くなっているはずです。
 また、この稿については、もともと指摘が目的ではなく、「理解や説明の上で間違いの起きやすい例」として取り上げておりますので、このまま残すこととします。
 悪しからずご了承ください

 


 

 今回の事例は、簡単に言うと「肘関節のてこ構造と筋肉の働き」についてです。
 本題は「てこの原理」についてで、その「てこ」と同じ構造が体内(肘関節)にもみられますよ、と言うことですね。

 ですから、まず「肘関節と筋肉」と「てこ」について述べた後、書籍にあった事例について考えます。

 今回、その誤りについて考える上でポイントとなるところは、そのまま身体動作を物理的に考える上で陥りやすいポイントと感じています。
 物理というと硬い感じがするので「身体を機械として考える」とした方がいいかもしれませんね。

 キーとなるのは、「重力の存在」「力の向きとその変化」「筋力の発揮する方向」など。

 これらはもちろん自転車の動きや身体動作、それらを合わせた事象(テクニック)を考える時にもとても大切なこと。
 ですから、今回の例をもとに、考え方とチェックについて触れてみたいと思います。

 

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