こちらも遅れたけど寺子屋のレポートです。
今月の寺子屋は、前日夜から午前にかけての雨のため、『個別レッスン』の午後の部だけの開催。
地面グチャグチャかなーって心配もしたけど、水はけの良い場所もあってなんとかできました。
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寺子屋の個別レッスンは、参加者それぞれの『やりたいこと』をそれぞれに練習するレッスン。
毎回、準備運動→ウォーミングアップテーマから始まります。
いつもは『8の字』が多いけど、この日は『一本橋からのスタート』。
スタート時(特にサドルに座っていない時)にふらつくのは、
- ペダルを踏み込むことで、踏み込んだペダル側に自転車が傾こうとしてバランスが崩れる
- ペダリングによって静止→前進と変化する自転車に対して身体が遅れる(参照:ペダルの上で考える『「加速」と「身体と自転車のズレ」』)
といった原因が考えられます。
ペダル踏み込みに因るバランスの崩れは、ハンドルの踏むペダルの反対側のグリップへの入力で解消。
スタートの身体の遅れに関しては、ペダリングと同時に自分も前に進んでいく意識を持つことでたいてい解消されます。
まぁコツを飲み込んじゃえばそんなに難しくもないことですが、ウォーミングアップと気付きみたいな感じとしてはいいんじゃないかと。
ちなみに、途中の段差も特に何もすることなく『踏みつけて』いくことでバランスを崩さずに最後まで進むことができます。
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さて、個別レッスンのそれぞれ。
前タイヤを浮かせてバランスをとる練習。
地味だけどトライアル方面では避けては通れない道。
前タイヤの接地点に対し、ハンドルとヒザでぐっと押し込んでから上に抜くとふわっと浮きます。
着地ではまた同じように着地点への入力。
着地で、自分の『顔』の真下に前輪を下ろすように意識。
バランスを崩したらバランスを崩した方へ顔を移動させておくとバランス補正になります。
前輪を動かしたい場合は、その場所の真上に『顔』を移動させておくとそっちに移動します。
板を敷いているのは、この範囲でバランスとってねってこと。
「ここまで」っていう範囲が視覚的にわかることで、良い効果があったようです。
前輪はだいたいオッケーになったので、この後に後輪だけでも練習。
こちらもいろいろコツがあり、それも掴んでもらえたようなのでまた今後地道な練習頑張ってくださいね。
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「何か楽しいこと」というファジーな要望だったので、ジャンプ台とパンプ台を組み合わせてプッシュ&ジャンプ or ロールをやってみました。
一つ目のコブのバックサイド(降りる側)にしっかり体を落とし、その反動を使って次のジャンプ台で”浮く力”に。
ちょっと忙しいように感じるけど、自動的に上下の動きを作れるのでオススメです。
前輪が上がるまでは余裕なので、課題は体勢維持。
はじめは後輪まで浮いてしまっていたので、これは前輪が浮いてからの『顔』の方向を意識することで落着。
あとは後輪がリップ(ジャンプ台の最後)を越えると同時に腰を落としハンドルを後ろへ引くことで安定すると思われます。
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ダニエルから段差への『前刺し』。
前差しというのはトライアルのテクニックで、主に段差に登る時に前輪を角に突き刺し、その支えを利用して後輪を浮かせて登る高さなどを稼ぐテクニックです。
ということで、まずは低い段差に向けて前輪着地の練習。
このテクニックの要素として、前輪を段差の上に”落とす”のではなく文字通り”刺す”。
なので、段差に対して”前に”跳ぶことが必要な為、板を置いて踏まないように飛んでもらってるの図。
ただ段差が低いほど浮かせた前輪を低くする必要があり、ここで前輪を下げられないことが発覚。
前輪を下げられない理由は腰の高さで、前輪の高さと腰の高さ&それぞれの前後位置を連動させることが難しいようです。
で、低い段差の上でダニエル→前輪をどんどん下ろして地面に接地したところで静止。と言う地味練に移行。
下がる前輪に合わせて、腰を落とし後ろへ引くようにしていきます。
身体の柔軟性が必要なことでもありますが、一皮むけるには良い練習になるので、またぜひ頑張ってください。
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と言った感じの寺子屋でした。
次回5月は20日(日)に開催ですよ。
朝1時間の『マウンテンバイクドリル』は、上の動画みたいな課題をこなして上手になろうというスクール。
『個別レッスン』はそれぞれのご要望にお応えする形で開催。
「マウンテンバイク基礎から」とか「ジャックナイフがしたい」「ウィリーがしたい」とかもウェルカムです。というかもともとはそんな感じのレッスン。