今回の動画は『マウンテンバイクドリル』です。
『ドリル』は特別なテクニックは必要ない、又は、テクニックを使ってこなす「お題」ですね。
繰り返すうちに様々な感覚や動作が身につくように考えています。
さて、今回は『斜面でターン』というお題。
- 入り口になる2つのパイロンの間を通り
- 斜面の途中に置いてある目印を回って
- 同じところに帰ってくる。
超単純ですが、斜度や路面によっては随分と手応えのあるものになります。
小学生くらいですと、まず平地での練習からしてみると良いと思います。
このドリルの狙いは、いくつかあります。
- 斜面を1ターンで上り下りする中で、斜度の変化と自転車の挙動・加速度の変化に慣れ、察知し、カラダを合わせて動かして進む練習。
- 進んでいく中でバランスを崩さない&崩しても耐えれるようにする練習。
- Uターンに近い動きをする事で、コーナーを最後まで回り切る練習。
コーナー苦手な人は、たいていコーナー途中からのイメージが薄くなる。
(これは「8の字ターン」も一緒) - バランスを崩した時にうまく逃げる練習? (崩した時の限界点を知る)
なによりも、自分の『カラダの位置』が自転車が斜面を上り下りするのに合わせて高くなったり低くなったりする事って普段あまり意識しないのですが、このドリルではそこも大切な要素です。
また、動画内では触れてませんが(忘れた・・・)登りのペダリングから下りの体勢に入るタイミング等も自然と身についていきます。
(トライアルでは「足合わせ」といって、どのくらいでペダリングすればどの位置でペダルが水平で揃うか分かるというジミ〜な、でもとても大切な感覚があり、これはそれも兼ねています)
目印(今回はパイロン)の位置・距離を変える事で、難しくなったり簡単になったりします。
最初は簡単にできるところから始めて、少しづつ難易度を上げていくのが良いと思いますよ。
場所はちょっとした土手などを使わせてもらう他、アスファルトの斜面でも練習が出来ます。
目印は小さなものでもOKです。
マウンテンバイクだけではなく、トライアル、シクロクロス、ロードの方などにもバランス力をつけるのにオススメですよ。
また、自転車によって斜度に対する挙動が違うので、そういう違いを確かめるのも面白いですよ。
走りにでた時のついでにでもやってみて下さいな。
小学生やまだ日の浅い人などには、思ったよりも手強いですよ(笑)
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この練習方法は、以前から寺子屋などのスクールで使っています。
2012年に発刊された「MTB日和 Vol.10」でも紹介していますね。
最初は小学生の練習用に考えたのですが、次第に大人でもターンの練習を希望する人の応用問題みたいにして使っています。
夏のキッズキャンプで、時間がある時に3〜4年生にも体験してもらいましたが、なかなか苦戦しておりました。まあ、その時は地面に砂利が浮いてる状態だったので尚更ですけどね。
このアップダウンを伴うターンは、自然に近い里山ではよく出くわしますよね。
またこの動きだけを抽出して安定した場所で練習する事で、山の中での身のこなしに随分余裕が出ると思います。
動画の途中でも出てきますが、斜度をキツくするとなかなかスリルもあってチャレンジな感じになりますよ。
あ、名前はテキトーです。。。思いつかなくて(笑)
では、お一つお試しにどうぞ。