僕が小学生の時には地区運動会というのがあって、これは住んでいる地域ごとで開催されていた自由参加の運動会でした。
おやつとかももらえるので喜んで参加していたんだけど、ある年いきなり「ブツン」という音がして、音の先をふり返ると大人の男の人が倒れていました。
あとから聞いたら、準備運動してたらアキレス腱が切れたとのこと。
けっこうトラウマになったんだよね。これ。
自分も切れるんじゃないかって。
その後、自転車乗るようになってから「自転車乗りのお父さんが運動会で頑張ったらアキレス腱が切れた。」というのを聞いたことがあって、話した人の持論なのか事例としてあったのかは不明だけど、僕は子どもの頃の経験もあるのでなんとなくそういう事もあるんだろうな、と考えていた。
でもホントの所どうなのか解らなかったんだよね。調べなかったし。
で、ある時、走行時のアキレス腱と筋肉の関連のお話を聞き、がぜん興味がわき、それから、折りを見ては調べたり自分の身体を観察してみたりしてたら楽しくて。
これはまあ1つの趣味だね。。
その時のお話は、ランニングや縄跳びなどの「反動」を使ってジャンプをする時、着地した足では筋肉の収縮は少なく、腱の伸縮によって跳ぶということでした。
つまり、筋肉は着地の衝撃に備えて縮んだ(予備緊張)状態で待機し、着地からの再度のジャンプまでは腱の伸縮が請負う所が大きいということ。
引用 : 『バイオメカニクス—身体運動の科学的基礎—』金子公宥・福永哲夫編 第9回 跳のバイオメカニクス より PDF→ https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/report/gakujutsu/2008/3-8/SB_07.pdf
つまり、腱はバネのようなイメージ。
で、その話を聞いてからは折りを見て調べたり、自分の身体を観察してみたりして楽しんでます。
で、最近こちらで、アキレス腱のケガについてまとまってるのを発見。
メカニカルストレスによるアキレス腱組織の力学的特性の変化と 腱障害発生機序の解明(2007年)(博士学位論文) 早稲田大学大学院 人間科学研究科 江川 陽介 研究指導教員: 福林 徹 教授 https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/28551/3/Honbun-4376.pdf
で、いまの所、確かに自転車(ペダリング)とラン(特に運動会の時のようなダッシュ)では、運動の質が違うので腱の伸ばされる強度も違い、なまじ筋力があるだけに腱の負担は増えるだろうなぁって想像をしている。
普通に自転車乗ってるとサドルにすわってのペダリングがほとんどで、これは筋肉の収縮による運動。
踏み込む時も、足首は可動範囲を固定されるので筋肉の緊張(出力)の割に腱の伸張は少ないかなぁ。とか。(飛び跳ね系はちょっと違うけどね。)
つまり普段強く伸張されていない腱が、強い力(筋肉)で突然引っ張られる、と。
この時点で腱が弱っていれば、何かしらの損傷があってもおかしくない、、、かな?
以上、医学素人の趣味考察なのでそのあたりよろしく。
まあ、いろいろ調べたりしてるうちに、自転車関係なく楽しくなってきちゃいまして(笑)
上に挙げた論文だけでも他にもいろんな考察が為されてたりするので、それを読んで、そんなこともあるかもしれない、とか、そりゃ違うんじゃないかなぁとかブツブツ考えているのです。
で、そんなこんなを考えながらランニングしていると、文句も言わずに僕の体重と地面との間で頑張ってるアキレス腱がいじらしく、愛しく感じてしまう今日この頃でした。とさ。
以上。