私信:たじみ街ダンス

『たじみ街ダンス』ありがとうございました。

にわかダンサーは上演を終えた今も、どう解釈するのか、どう動くのか、なんて考えています。
「ダンス」「身体の動き」がどう表に出て、どう感じとられるのか。
巧く見せようとしなくて良いとはどういう事なのか。
ステージの気配や、醸し出す空気や、感じる息遣いや視線などゴチャゴチャと。

終わったのに(笑)

まあ身体の動きマニアの僕としては、今回の振付、指示の一つ一つをおかずにしばらく楽しい時間が過ごせそうです。

演出・振付をしていただいた伊藤多恵さんや、もう一方のグループの演出振付出演された山田珠実さんなどは、動きを知るだけでなく、動きで何かを作り上げていく人。
ただのマニアの僕からすると畏敬に値する人物なのですが・・・なんて楽しい人達なんでしょうねぇ(笑)

いやしかし、なんでまたこんなに楽しい稽古があるんだろうかと思う日々でした。
その日々を、これまた楽しい共演者の皆さんと過ごせたのも嬉しかった。
誕生日のお祝いなんてして頂いたり。これまでで最もうれしい誕生日。

「思い出すだけで涙が出ちゃう」(多恵ちゃん風)

多治見には楽しい人がたくさんいるのだと思い知らされました。
でも、どんな街にだって、いろんな人がいて、それぞれに事情を抱え、でも優しさやうれしいものや楽しいものを持っている。
最終のステージを演じ終えてから振り返り、そんな感じだったのかなと僕は考えています。
あなたの目にはどう映りましたか?
うんまあ、言葉で語りきれるものであれば、いちいち舞台上で演じる必要もないのですけどね。

この日、ステージにあった世界はあなたの作り上げたものだと思っています。
観客と裏方さんとステージ上で出来上がった時間。それぞれの感じる空間。
素晴らしい時間と空間をありがとう。

それにしても、、、まだ稽古中の多恵ちゃんの甲高い声が耳に響いています。
「こすれ〜!! もっとこすれ〜!!」って(笑)

また、よろしく。

 

最後の稽古中 photo : 玉木酒店