つづき ー 自転車破損事故 <同日 21:30 若干の訂正>

前回はちょっと熱くなりすぎましたね。
読みにくい文章で失礼いたしました。

前回の書き込みに対して、情報コメントを頂きました。
それに因ると、2007年2月には3件の同様の事故が発生しており、
その情報は、当該部品を輸入販売している会社AのHPでの告知、
ならびに会社Aとの取引のある販売店への通知が成されたそうです。

しかし、事故をされた本人には
この危険に関する情報は伝わっていなかったようです。

ここに、僕が今回僕がこの件をblogで書こうとしたきっかけがあります。

業界の人、またはこうしたコトまで知っているアマチュアの人は言います。
「自分の命を預けてるんだから、自分で点検するものだろう」
「事故は残念な事だけど、やはり使用者自身の責任もある」

そうなんだろうか?
じゃ、そうしたメンテの方法を知らない人は
スポーツ自転車に乗ってはいけないの?
レースでも使うようなバリバリのロードやMTBだったら話は分かります。
レースの為に安全性ギリギリまでそぎ落とす事があるレース用機材は、
いわゆるノーメンテでの長期使用には耐える事ができません。
でも、今回破損した自転車は、「街乗りでの使用を想定した」クロスバイクです。
事故の原因にもなったサスペンションは
「街で快適に」乗る為のアイテムとして装着されています。
街で乗る為の自転車をその用途通りに使っていて、
誰が命の危険を伴うような破損が起きると思うでしょうか?

そして、前回の投稿でも書いた通り、
僕はこのサスペンションは構造的な欠陥であると考えています。
今回の事故に際してはいくつかの疑問
(ブレーキワイヤーの謎やアウターケースの破損)があるにせよ、
バネが破損したコトは事実であり、またその事実が複数あり、
破損した場合に安全性を損なう設計であると思います。
(実際に他に3件も同じ事例が起きている)

さらに僕はサスペンションに詳しい人でも
自転車屋さんの店頭でチェックしただけでは、
破損の過程を見落とす可能性を否定できないと思います。
なぜなら、「そのとき普通に走っているんだから」
ヘタしたら片方のバネが折れてる段階で触っても、
「バネがへたったんです」とでも言う可能性だって否定できない。
自転車屋で働いていた経験から、そう思います。
あらかじめ情報があればその限りではありませんが。

第一、使用者は、サスペンションの構造まですべて知ってなくてはいけないのか?
そして、他3件の破損情報は、ユーザーの手に届いていなかった。
自転車を買った人は、その自転車どころか
使用している部品のHPまでチェックしないといけないのか?
販売店=自転車屋はなぜ情報を伝達しなかったor出来なかったのか?

自動車で、こうした事実が発覚した場合、
必ず販売店から、ハガキ、又は電話で告知がやってくる。
上記の部品販売会社Aは、販売店に対して告知を行った中で、
「DMなどを」使用して必ずユーザーに告知してくれと記載しています。
この会社Aは今回の自転車の販売に全く関与していない。(理由後述)
実際に卸販売を行った会社は、この告知を販売会社にしたんだろうか?
(現在情報を集めてます)

なんにせよ、使用者にこの危険の知らせは届いていなかったようです。
自転車の場合、販売経路は、情報の伝達経路でもあります。
そこに何かの不備があったのでは無いでしょうか?
そして、自転車の販売網は、どこのブランドでもさほど違いがありません。
(認定制度などをとっているブランドもあります。)

しかし、そんな販売網の状態であるにも関わらず、
「使用者の責任」をいわゆる「業界」の人間が口にしてしまうのを、
僕はとても残念な気持ちを覚えます。
「業界」を名乗るのであれば、使用者の責任に言及する前に、
その情報が伝達されなかった事を反省し、今後の課題として欲しい。
そして明確な対策をとって欲しいとも思います。

以上をもって、自転車に詳しい人が言うのとは別の方面から、
自分の安全は自分で守らなくてはいけないと言うことをお伝えしたい。

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以下、業界話がすきな方はどうぞ。

この事故自転車の製造経経路に触れたいと思います。

今回販売された自転車は、
販売=ブランドをライセンス契約した輸入卸会社B←ブランド本社は設計に関係なし
組み立て部品の選定=別の輸入代理店C
フレーム製造&組立=別会社D
破損した部品(サスペンション)製造=さらに別会社E
他部品=それぞれ別会社郡…

つまり、それぞれのパーツをDの会社が組み立てて、
Bの会社が販売店=自転車屋さんへ販売しています。

さらに、自転車屋さんで最終的な組み立てと調整を行って、
ユーザーの手に渡る、という状態です。

この投稿の最初に出てきた部品を輸入卸している会社Aは、
この経路の中には入っていません。偶然取り扱っていた、というだけです。

日本の自転車販売業界では通常の形態です。
あ、ブランドライセンス契約はそれほど多くはないと思います。
有名スポーツバイクブランドでは特にね。

こうした形態をとっていることで、
それぞれの会社が研鑽と研究を積み、専門性を高める事で
より性能が高く、価格を抑えて自転車を製造・販売するメリットが生まれます。

今回は裏目に出てしまいましたが。。。

さて、ここで問題です。
今回の事故の責任はどこにあるでしょう?

僕は、ブランドライセンス契約をし卸販売をした会社Bであると考えます。
「こういう自転車を作る」とし輸入販売したのはこの会社だからです。
実際、今回の事故に寄って起される裁判でも被告となります。

続いて、販売店=自転車屋さんにも少なからぬ責任があると考えます。
これは、テレビでは触れられませんでした。
スポーツバイクというのは、実は多くのメンテナンスを必要とする乗り物です。
そして、メンテナンスを怠った場合、事故につながる危険があります。
しかし、この自転車は通信販売という手法を使って販売されました。
その後、部品破損の可能性の通知がユーザーへ行われなかった事については、
この通販を行った自転車屋さんの責任でもあると思います。

以上、なんだか半端な作文ですが、今回はここまで。

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