以前「急坂登れなかった時のこと」という動画をYouTubeに、その解説をこのブログにアップしました。
そうしたら「斜面に対してまっすぐ登るのも理論上一緒だと思うのだけどできる?」という感じのコメントを頂きました。
上の動画では、斜面への進入角度がまっすぐではなかったんですね。よく見ていただいてます。
で、最近ちょっとやってみたのが以下のもの。
結果は見事撃沈……。
こうしてみると、いろいろと拙い点も目につきまくるので、その辺りを修正したら登れるのかもしれない。
コメント頂いた時は「助走が短いから難しい」と端的に答えましたし、実際に助走が長ければとりあえずは登れると思うんですが、こうして動画をみるとそれ以外にもいろいろ工夫はできそうなので、また登れるようにいろいろ考えながら試していこうかな、と思っています。
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コメントの「斜度が違っても同じ」というコメントは、おそらく先の記事中にあったこの図からかな、と思います。
これは、「同じ高さを得るには、どのような角度であっても『仕事』の量は同じ」になるということを図にしてみたんです。『斜面の原理』というやつです。
以前の動画では、進入角度を変えてみても同じだけしか登れなかったことから、これを連想したわけですね。
この斜面に対し、まっすぐ最短距離で登ろうとすれば45°の斜度。
斜面に対して斜めに進入するほど走行する自転車の角度(走行斜度)は緩くなり登りやすくなりますが、距離は長くなるので、登り切った時に使う仕事の量(力)は同じだけ必要ということですね。
ドカンとやるか、コツコツやるかの違い。
実際に登るためには、その「斜面の方向の力」をどう作るのか(仕事をさせるのか)という問題になります。そのためにあれこれ考えたことは以前の投稿で書いた通り。
ですが、今後は斜度(実際の走行斜度)が以前よりもキツくなったことでさらに難しくなってしまいました。
難しくなった原因を改めて考えてみます。
一つは、助走が短いこと。
前回は、長く走ってきて曲がって侵入していましたが、助走の平坦面の広さから同じように助走をして斜面にまっすぐ進入するのは難しい場所です。
正確には、まっすぐ入ることはできるのですが、曲がった後にその斜度に対して登るための動作を入れる時間的&距離的な余裕がない。
ですから、上のチャレンジでは斜面に対して直角のところからスタートしてペダリングで加速しています。
さらに、斜度が急になるということは「平坦から斜面に入る時の角度変化が大きい」ということです。
ですから、斜めに入る時よりもしっかりと上向きの力を作らないとなりませんが、助走がないためにその余裕がありません。
ペダリングしながら進入するなら、ペダリングしながら身体の上下動を作ることになります。
また、上向きの力を作るにしても、あまりに斜面の角度から違う方に身体が伸び上がると、斜面を登って行く方向と身体の伸び方向のズレが大きく、斜面に沿って走る自転車を違う方へ引っ張って失速してしまいます。
そして一番大きいのはハンドル位置の問題。
走行斜度がきつくなり、自転車の角度が立ってくるとハンドルがどんどん身体に近くなりますよね。
斜度がきつくなると、この身体に迫ってくるハンドルが身体を斜面から離し、うまく斜面に沿って伸びれなくなったり(こがない場合)、ペダリングしようにも身体を良い位置に入れられなかったりします。
ハンドル位置は、身体に近く&高いほどに急な上り坂では不利になります。有利にするにはその逆ですね。
ですから使用目的に「登り」が大きなウェイトを占める自転車のハンドルポジションは低くなり、それによって楽に姿勢が作れペダルに力を加えられる位置に身体を配置することができるわけです。
ちなみに、その自転車のハンドル位置は、BBから考えると身体の位置を考えやすくて、そのためにジオメトリー表には「リーチ」や「スタック」の表記があります。
「リーチ」はBBからヘッド上部までの水平距離。「スタック」は、BBからヘッド上部までの高さ。
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負け惜しみみたいですが、助走が十分に取れれば、以前に考えたコツでなんとかなると思うんですよね。(実際、競技に出てた頃であれば登れて当然の難易度)
でも、助走が短いとか、ギアが合ってないとかいろいろと制限があるので難しくなっているわけです。
それをどうやって攻略するかって考えるのがトライアル的思考であり遊び方かな、と思うんです。マウンテンバイクでだって僕はそうやって遊んできました。
なので、またちょっとづつ対策を考えながらたびたび挑戦してみようかな、と思ってます。そしてなんとか近いうちに……遅くても今年中には攻略してやろうと(笑)
ひとまずわかってるのは、身体が硬くなってて低い姿勢からのアクションができてないのでストレッチと、競技やってた時より相当増えてしまってる体重をなんとかしてやろうと。
あと、最初のスタートでの加速を上げるためにちょっと筋トレなどをし始めました。(ダイエットも兼ねてます)
と言うことで、またぼちぼち挑戦し、登れたらご報告しますね。
では、今回はこの辺で。