考える:副産物的現象を目的にする難しさ(2021.9.19)

 このところふわふわした気分で自転車乗る気分も盛り上がらず、とりあえず映像を撮りながらだと頑張って乗るという現象を発見したのでそのように。

このくらいのだとYouTubeにアップするほどでもないし、、、
ってことでTwitterとかInstagramに放流

 この日は本当にマニュアルが安定しなくて、何度やってもこんな↑感じ。
 それはそれで身体がよくうごいてて映像として面白いかもね、と思ったり。

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 上の動画のマニュアルを維持するために腰が前後に動く現象。
 以前レッスンで「これがやりたい」って希望があったんだけど、これは狙ってやってるわけじゃないからこの動きのための直接的な練習は難しいなぁと。

 マニュアルの状態キープは、前タイヤが落ちようとする力をライダーの重心位置で引き止めるバランスがある程度保たれた上で、前タイヤの動き(位置変化)に対し「上半身(主に肩部)でハンドルを後ろへ引き」「脚でBB(もしくは後ろタイヤ)を前に押す」という2つの操作の加減で成り立っています。

 腰が前後に動くのは、この「足でバイク(BB)を前に押し出す操作」の反作用によるもの。脚でバイクを前に押せば腰は退がるし、押す力を緩めれば前に出る。
 腰の前後位置の変化によって重量バランスが調整されるという作用もあるけど、(一定のバランスが保たれた中で)自転車の角度を操作する動作の主は「押す」ことで、その副産物として腰の動きがあります。

 「腰の位置で前後のバランスを取る意識」で動作をしても、同じように腰が退がれば作用反作用の法則によって脚でバイクを前に押す力が発生します。その辺りをどう捉えるのかというのがこの動作の理解の第一歩になるのではと考えています。

 この「副産物的に現れる動き」を真似しようと練習しても、着目点が主の動作(操作感覚)と違っているのでなかなか難しい(というか再現度が低い)んじゃないかなと思います。

 「動作」や「姿勢(フォーム)」の「見える形」は自転車によって変わりますしね。

 

 自転車の違いによるフォームの違いは、全長やそれに対してのBB位置や高さ、ハンドルの位置や角度、重量バランスなどによって生じるものです。当然ライダーが違うのも見た目のフォームなどに違いが生じる要素です。

 僕の好きなマニュアルは、ハンドルエンドと肩の高さが同じ=腕が水平をキープ。
 (ハンドルを「肩で真後ろ(水平方向)」に引けば腕は自然と水平になる)
 それを維持できるようにバイクを脚で押し、その脚の力を調整する感じ。

 写真上のバイクはいわゆる普通の29インチMTBですが、下のバイクと比べるとハンドルまでのリーチが短い&ハンドル位置が高いのと、チェーンステーが長く車軸に対してBB位置が低いため、足でバイクを前に押す力が伝わりにくくなります。というかこれが普通。
(ハンドル位置やBB位置による前をあげる操作感の違いとその原因についてはちょっと長い話になるのでまたそのうちに。たぶん)

 ですから、前タイヤが落ちそうになった時には、下の写真のバイクの時よりも「(肩で)ハンドルを引く」を強く意識するとキープしやすくなります。僕の感覚ではね。
 肩で後ろへ引く動作を行うと、その反作用で支える脚部はバイクを前に押すことになります。「綱引き」の要領ですね。その結果バイクを起こす力が生じマニュアルをキープしてくれます(結果的に「背中」が起きたフォームになる)

 下の写真のバイクの場合は、肩で引くは状態をキープしたまま、脚で押す力で調整する感じ。操作上の意識では機序(物事が起きる順番)が逆になるわけです。

 操作感はそれぞれのイメージにもよりますので、理屈と並行して考えるとわかりにくくなるかもしれませんが、実際の動作ではそれを調整していくことが求められ、、、

 まあ文章がで書くととても面倒ですが、一度体感することができ、その感触がわかってしまえば理屈はそれほど必要でもありません。

 ですが、力の発生から伝達、そしてその結果としての現象までを明確に理解しイメージできるようになれば、自転車ごとの特徴や身体の調子などに合わせて自分の動作を調整することも可能になりますよね。

 ってことを僕はしたいわけです。

 

 ・・・で、何の話をしていたっけ???

 そうそう、本来目的としていない副次的に生じている現象=動作の副産物を真似する練習は難しいよねってこと。

 マニュアル時に腰が動くのは、この「脚で押す」動作をするときにその反作用として現れるものなので、これを身に付けたいと思ったら真っ当にマニュアルの練習するのがいいんじゃないかなって話をしたかったんです(笑)

 ちなみに、ダートジャンプなどで低く飛んだとき、バックサイドに飛び込む前に空中でちょこっと前タイヤが下がる現象も「覚えたい」という申し出をいただいたことがあるのですが、これもバックサイドに飛び込む為に一旦上半身を上げる動作の反作用によるものなのでそれだけを再現するのは難しいと思います。
 で、これも前タイヤを下げようという練習をするよりは、真っ当に低く飛んでちゃんとバックサイドにきちんと飛び込むの練習をすれば自然と身につくと思うんですよね。

 そう言えば、筋トレとかもこれに近い状態になってることあるかなぁ。。。
 動作をするには筋肉の出力が必要だけど、それは主目的ではないので使用する筋肉だからとむやみに筋トレしても動作が最適化はされない、みたいな。求めるテクニック・スキルに対して最適な筋トレをするには、やっぱりその動作原理を理解して必要とされる強度と速度などなど考えながら行えればいいなと僕は考えるわけですよ。

 できるけど自分でもどうやってるのかはよくわからない、ということがスポーツではよくあるのだけど、「主動作(意識)ではなく副次的に生じている動作だから意識してない」というのもあるかも、とかね。

 だんだん何書いてるのかわかんなくなったのでこの話はこのあたりでお開き。

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マニュアルで最初に前タイヤ上げるのもなかなか難しいって方は、こちらの動画の最初のあたりが参考になるのではないかと。

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 動画撮ってる時はマスク外してますが、移動中は基本的にマスクする。

こんな感じ


 僕が自転車乗りにいく経路では、まず屋外だし人とすれ違うことが珍しいのと、人とすれ違う時にも距離がある程度キープできてても花粉症持ちとしてはいきなりくしゃみなどの恐れもあり、僕が感染していなくてもいきなり近くでクシャミされたら嫌だしなぁということからマスクはするようにしています。(人と会ったり屋内に入るときには不織布マスクにします)
 ワクチンの2回目接種も終え、そろそろ2週間が経とうというところですが、感染対策は継続。まだまだ数が多いですからね。

 全国的にCOVID19の新規感染者数が減少してきたし、COVID19ワクチンの2回目接種を終えた人の割合も50%を超えるなどしておりますね。
 当然、現在の統計を見れば、新規感染者は実数としてはとても多く、地域によっては医療への負担もまだ高いまま。
 せっかく減らしてきたものですから、多くの人のワクチンの効果が高いうちに一気に数を減らすことができれば、また少しは安心して遊べるのにな、と思っています。

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今日はこのくらいで。

ではでは。