ストレッチ不要論というものがあります。
90年代流行った「マフェトン理論」にもそう書いてありましたね。
でも、僕はストレッチをします。
前にも書きましたよね。たしか。
不要論の中身をみていると、必ず
「運動前にストレッチを行って能力が低下した」
と書いてあります。
これ、僕も経験があります(笑)
運動前に念入りにストレッチを行うと
身体がダルンダルンにリラックスしてしまい
思うように身体が動かない事がありました。
筋肉は緊張を伴って身体を動かすものですから、
その緊張を解き過ぎてしまうと能力は低下する訳です。
同様に、念入りなマッサージをしても同じ結果になります。
ストレッチには静的と動的があり、
一般にストレッチと捉えられてるものは静的ストレッチのようです。
静的ストレッチは1ヶ所を長い時間伸ばすことで
身体の柔軟性を高めたり、
運動後に疲労を抜くのに適してると感じてます。←個人的感想
ですから、運動前には静的ストレッチはしないか
短い時間にして筋肉に刺激を与える程度にしています。
または動的ストレッチを無理の無い程度に行います。
(もともと無理や痛みのあるストレッチは間違ってるんですけどね)
準備運動=ウォームアップの一環として、ですね。
もちろん、他の運動も交え、徐々に強度を増していきます。
身体に多少の「張り」がある状態を作る為です。
「ウォームアップすら要らない」という論もあるようですが、
僕はアップ時の柔軟をさぼると関節を傷める率がかなり高いので
誰が何と言おうとウォームアップはします。
この辺は運動種目の性質によっても違うのかもしれません。
僕が念入りに静的ストレッチをするのは運動後並びに風呂上がり。
念入りに筋肉の一本一本をほぐすように
同じ箇所を左右交互に繰り返します。
筋肉がリラックスして伸びる範囲以上は望まない。
筋肉を大きく長く伸ばし、刺激を与える事で
身体の中の循環が良くなる事をイメージします。
僕にとって運動後と風呂上がりのストレッチは
セルフマッサージのようなものだと思っています。
実際翌朝身体は軽くなっていますしね。
ストレッチ不要論には
「運動前にストレッチ」という前提があります。
しかし、ストレッチ全般を否定するような声が聞こえてくる事に
僕は大きな違和感を感じます。
こうしたスポーツの理論は常に変化します。
自転車のフォームや機材の事を見ていてもそうですよね。
時々無かった事になっちゃう方法論もありますから(笑)
それまでの常識を破る新しい理論は
それまでのものを一方的に間違ったものにしてしまいがち。
でも、新しいものが良いものだとも限りません。
そういう僕もストレッチ教の信者なのかもしれません(笑)
ですが、この20年の間、ストレッチをしない事も含めて
いろいろ試してきた結果、今の方法に落ち着いています。
どんな新しい話が聞こえてきても
自分のカラダとの対話を忘れない。
自分の感覚を信じる。
そんな風に捉えていけばいいのだと思います。
追記(公開後すぐ)
ここまで書いてきて気が付いたんだけど、
外部からの衝撃があるスポーツと
ほぼ自分が生み出す力だけのスポーツとは
考え方が違うのかもしれないなー。