メンテナンス教室

今日はメンテナンス教室なんてのを開催してもらいました。
僕が講師なのに「してもらいました」ってのは珍しい事例(笑)

ホントは、日常的なメンテナンスのコツなどの予定でしたが
お話は最初から逸れに逸れ、メカニック講習に・・・。

前もって「こういう順序でやろう」と考えていたんだけど
どうにもそうはならないのがナマモノの面白い所。

結局、「ネジ」が締まっている状態の説明から入り
ネジを締める順番の「理由」について語り、
タイヤ・チューブの脱着、ブレーキ調整のコツ
ヘッドの構造とネジを締める順番、
ワイヤー類のメンテナンス、変速調整などなど。
2時間の予定が、ちょっと伸びちゃいましたねー。
参加した皆さんもお疲れさまでした!

今日の一番のお題は『ネジ』でしたね
ネジを締めると一言で言っても
そのネジの状態をイメージ出来るのと
ただ漠然と締めるのとでは全然違います。
また複数のネジで締める箇所に関しては、
締める順番とその理由を知っていなくてはなりません。
受講した皆さんはおわかりですね(笑)

講義中にも何度も言いましたが、
ネジを締めてお金をもらっているプロ(自転車屋さん)は
こういう何気ないネジ締めに、経験と知識をつぎ込んでいます。
だから工賃というものが存在します。

受講した方も、
その締め方の理由を知れば知るほど
自分で締めるのが躊躇される感じになったようです。
まあ、教室としては問題かも知れませんが(笑)
でも、自信のない所は自転車屋さんへ持っていく。
それでいいのだと思います。
だって、その理由を分かっていれば
工賃は正当に払うべきものだと思えるからです。

僕は、手間賃、工賃と呼ばれるものは
その難しさ、背景にあるモノを知っていればこそ
喜んで支払えるのだと考えています。

なので、こうした教室では
ただ「こうすればいい」だけではなく
その理由も添えて伝える事、考えてもらう事ができれば
技術の価値を理解してもらえるのではないかと思う訳です。

もちろん、踏まえた上で自分で締めるのもあり。
僕もですが、たいていの人は
自分で試し試しやってみて失敗を繰り返し
それを経験として技術を身に付けるものです。

3月末の湘南バイシクルフェスでも
メンテナンスに関するトークショーを行います。
ご興味ある方は是非お越しくださいませ。
あまり小難しい話にはしないつもりですが・・・
ナマモノですからどうなるか分かりませんよ(笑)

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