8月初旬に、僕のところにも市から「ワクチン接種券」が送られてきたので、ささっとプスプスしましたよ、の報告です。
2回接種してからさらに2週間ちょっと。何かの参考になるかと思って記録を残して置くことにしました。
すでに国内の2回目接種完了が人口の55%を超える現在、どれほど参考になるのかわかりませんが、まだ今後も新たな「波」が起きることも考えられますし、接種希望だけどまだできてない人もいるということなので。
先に結果を述べておくと、副反応は軽微で済んで今現在超元気。接種したことで安心感も増してよかったと思っています。
まずは自分自身が感染する確率が減ったこと、それによって周囲に対して少しは安心してもらえること、そしてこのままワクチンの接種率が上がりきちんと社会的に効果が出れば少しは前を向いていろいろ考えることができそう。
もちろん感染予防は以前のまま継続していますよ。
目次(例に漏れず超長いので)
◆ 接種判断について
◆ 使用したワクチンと接種会場
◆ 予約の儀
◆ 接種の儀
◆ 接種後の副反応のこと
◆ ワクチン接種について感想
◆ ワクチンの効果について調べ考えたこと
● ワクチンに求められる効果について
● デルタ変異ウイルス蔓延下での予防効果について
● 感染を広げない効果について
◆ おしまいに
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◆ 接種判断について
まず、ワクチンの接種については個人の判断に任せられているのはご存知の通り。
ワクチンのメリットとデメリットを比べ、メリットの方が大きそうだ、と考えたなら接種しますし、デメリットが大きいようだと考えれば接種をしない選択ができます。
僕は前々から「接種する」と決めていましたが、それでも継続して情報を集めて考えるようにしていました。ワクチンの副反応や変異株に対する効果など、気になることはたくさんありましたしね。
僕は、基礎疾患なし。スギ・ヒノキ他の花粉症。その他いくつかの食物で軽度のアレルギー持ち。
あとは低体温気味でちょっと貧血起こしやすいくらいかな。
そういうことも踏まえ散々調べたり考えたりした結果、自分は接種した場合にメリットは多くデメリットはほぼなさそうだ、と判断しました。
この「メリット」の中には、周囲・社会に対してのメリットも多く含まれています。というかほぼそっち。
アレルギーのこと
長年の重度花粉症で果物にもちょっとアレルギーがあるのですが、mRNAワクチンで起きる主なアレルギーの成分(ポリエチレングリコール=PEG)とはほとんど関係ないとのこと。
(PEGにアレルギーのある方は「アストラゼネカ」製ワクチンを接種するという選択肢があります[40歳以上])
個人的には何度か注射によって軽い貧血のような状態を起こしたことがあるのですが、成分的なものではなく神経的なものとわかっていたので問題なし。
接種するしないは個人の判断ですが、判断に用いる情報が偏っていてはその判断も偏ってしまいます。で、不安に思われている方にとって参考になると僕が思うサイトが以下の2つです。(以前にも紹介したものですが)
参考サイト
◆ 厚生労働省|新型コロナワクチンQ&A
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/
◆ 新型コロナのワクチン、打った方が良い?~mRNAワクチンの効果と安全性、よくある誤解
https://www.fizz-di.jp/archives/1078840555.html
2つ目のサイトは、薬剤師さんのサイトですが、非常にわかりやすくい&信頼性の高い論拠によって構成されているものです。
接種に対して不安になる情報に触れた時に役立ちます。
どっちも「目次」があって知りたい情報にすぐたどり着けるので便利です。
あと、きちんとコンパクトに文章がまとまってるので読みやすいです。
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◆ 使用したワクチンと接種会場
僕の住む自治体で選べるのは、「集団接種会場」と「近所の診療所での個別接種」。
他の地域(特に都市部)では職域接種の一般開放枠みたいなのが結構あるみたい。Twitterとかで『地域名/職域接種』などの語句で検索すると最近たくさん出てきます。
ただ、自宅の近所で僕が参加できそうなものはなく、自治体が用意した医療機関での個別接種を選択しました。
多治見市の個別接種は診療所などに自分で直接予約する方式。
僕は歩いて3分の診療所を選択。理由は普段からお世話になっててよく知ってるから。
使用ワクチンは集団接種でも個別接種でも「ファイザー(コミナティ筋注)」。
岐阜県が、というより自治体による接種はだいたいファイザーで、職域接種などにはモデルナを使用していることが多いようですね。
滅多に熱が出ない体質なのと、副反応が出やすい(そして抗体が長持ちするという報告もある)と言われているので、興味本位でモデルナと勝負してみたかったんですけどね。。。
◆ 予約の儀
市からは予約開始日が指定されていました。予約券の到着から約1週間後。
年代が上の方から順番に予約開始日が設定されています。
岐阜県は7月中に高齢者の接種希望者はあらかた接種を終えた(約90%)状況で、10歳刻みで年齢の上から順番に予約の順番が降りてくる感じでした。年代ごとに1~2週間刻みだったかな?(9月中頃から対象の全年齢が接種予約できるようになっています。)
予約方法は電話。(接種場所により予約方法が違います)
電話口で伝えたのは名前くらいだったと思う・・・電話番号と生年月日くらいは言ったかも。
(あやふやですみません)
予約券の番号とか保険証の番号とかは要らなかったのは確か。
人口も11万人の街の年齢制限あり、しかも接種可能な医療機関はたくさんなので、すんなり予約できるんじゃないかと思っていたけど予約できたのは1週間後。
(僕が予約したのは8月初旬のこと。現在は第5波を経験したことで希望者が増えたらしい&接種対応年齢全部が予約できる状態なのでもっと混み合っているようです)
それでも当時接種したくても全く予約が取れない地域があるということも聞いたので、だいぶ恵まれているのかもしれません。数少ない地方の特権ですね。
1回目の予約時に、2回目も自動的に予約されました。
(3週間後の同場所・同時間・ファイザーは接種の間隔が3週間。モデルナは4週間。)
そして「(基本的に)キャンセルはできません」と念を押されます。
mRNAワクチンは解凍すると早く使い切らないとならないので、無駄にしないためにも妥当な処置だと思います。
会場によっては1回目と2回目の予約を別々で取る方式だったり、1回目の時に2回目の予約する方式など色々あるようなので、予約前に確認し予定を準備しておくと良いかなぁと思います。
まあともかく無事に予約はできました。
◆ 接種の儀
接種日の手順は1回目も2回目もほぼ同じ。
持ち物は『接種券』と『予診票』だけ。両方とも市から送られてきたもの。
『予診票』には事前に記入して持参。体温も自宅で測って記入していきました。
でも、2回目は「諸注意に同意のサイン」を忘れてしまって現場で記入
(でもほんとはお医者さんのお話聞いてからサインするのが筋だよね)
接種では、最初に医師による「問診」があります。
不安や質問があればこの時にお話ができます。
僕は自分のことではないですが、家族が他の予防接種と期間が被っていたので、そのことについて質問しました。
僕個人は顔見知りということもあって
医師「(予診表見て)体調問題ないですね」
僕「ないです」
医師「じゃ、射っちゃいましょうか」
以上。かかりつけ医というのは偉大です。
服装はダボっとしたTシャツで。
肩のけっこう上の方(三角筋の中央)に注射するので、袖口が狭いものだと大変だと思います。(事前にどの筋肉のどのくらいに刺すのかは自分で調べた)
注射自体は、ちょっと「チクッ」とした程度。虫に刺されたかなって感じ。
腕はダランと下げた状態。腰に手を当てたりはしません。
いすに座って10秒で終わり。
その後、15分待合で待機するよう指示されます。これは重度のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に備えて念のためってことですね。少し心配のある人は30分待機。
持参した本を読んで時間をつぶしてましたが、帰り際に特に声をかけられるわけでもなかったので「帰ってもいいですか?」って聞いちゃいました。(聞かなくても良かったらしい。)
アレルギーのこと
「アナフィラキシー」は要するにいわゆるアレルギー反応のことで、その中でも血圧の低下などによって意識を失うなどの激しい反応をすることを「アナフィラキシーショック」とされます。
参考:http://www.hiroshima.med.or.jp/pamphlet/256/1-2.html
COVID19ワクチン(mRNAワクチン)では、海外の報告(CDC)から100万人について5人(0.0005%)の割合で起きているとされています。
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◆ 接種後の副反応のこと
これだけ「熱が出るぞ〜」と言われる注射をする機会もそんなにない&滅多に熱が出ない体質なので、どうなるんだろうとワクワクノリノリで記録をとっていました。
昔はアスリートの端くれだったからか「トレーニングで体を痛めつけたあと超回復していく過程を楽しむ」感覚に近い感じのワクワク感。「トレーニング」が「ワクチン」に変わっただけ。
先にまとめておくと、1回目はあまり症状もなく済みました。
2回目は、翌日昼から微熱とだるさと筋肉痛のような症状があり、この状態で仕事とか行きたくないなぁとは思いましたから、仕事の予定を調整しておくと良いなと思います。
・接種1回目の副反応
・当日(10:30接種)
午後:眠気とだるさ襲来
左肩(接種部位)に打撲のような痛み発生。でも動く。
夕方:昼寝したら肉体酷使後のような寝汗
やたらお腹空く
・発熱なし
・翌日
朝:軽い頭痛・その後継続(頭痛持ちなので気候のせいかも)
1日通して:脚部(右膝あたり)に軽い痛み(古傷かも)
発熱なし
・翌々日
朝:起床時頭痛消えてる
昼:肩の痛みもなくなり通常に戻る(接種後50時間)
・接種二回目の副反応
・当日(10:30接種)
午後、眠気とだるさ襲来
接種部位(左肩)の痛みや張りは1回目より少ない?
夕方前、昼寝で肉体酷使後のような寝汗
発熱なし・食欲普通
・翌日
朝:熱なし・脚各部に筋肉痛と張り
(接種前日にダッシュ練をしてたのでその影響かと思ったけど、他の方でも同様の症状があるようなので記載)
昼:何もないので散歩に出たら帰宅後に微熱(接種より26時間経過)
接種部位とその周辺の筋肉&腱に張りと痛み、だるさ。
夜:「平熱+1℃」を最高に動くと上がりじっとしてると下がる感じ
深夜に起きてしまって測ったら平熱(接種より38時間経過)
1日通して食欲普通
・翌々日
朝:平熱・あちこちの筋肉の張りや痛み、だるさは抜けた。
昼:平熱・接種部位の張りは継続・不都合なし。
ほぼ通常に戻る(接種から50時間)
・接種4日後
土踏まずが攣る気配。近年あまり攣らない箇所なので一応記載。
※ 様々な情報から、念の為に接種から1週間は激しい運動は避けた。
だいたい世間様でも言われているような副反応の出方でしたかね。超軽度ですが。
2回目の副反応の感触としては、身体を激しい運動で酷使した後の、身体の芯が熱っぽい感じがして翌日まで汗がじんわり出るような、あの感じ。
まあ、特段苦しいとかいうこともなく、万が一熱が出てご飯が食べられない時のために用意しておいたスポーツドリンクなどは副反応中に使うことはなく、その後本人が責任持って美味しくいただきました。
他の方の体験談などから、接種後しばらくはあまり激しい運動をしないほうがよさそうだなと思ったので、1週間は自転車で跳ねるのを禁止に。これは必要だったのか不要だったのかはわかりません。念のためってやつです。
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◆ ワクチン接種について感想
個人としては総じて考えられる最善に近い状態で2回の接種を終えた感じですね。
それから2週間が経過しましたが、身体の方はいたって健康。
驚いたのは筋肉注射。全然痛くない。昔と比べて随分針が細くなったらしいです。
ただ、ワクチン接種を予約してから実際に2回接種しその後2週間が経過するまでおよそ1ヶ月半。なかなか時間がかかるなぁと感じました。
もう少し短ければいいのにな。
現在は、一時期に比べれば随分と(そして急激に)感染者数が減っていますが、また再度感染が増加することも十分に考えられますので、僕は接種したことを「よかった」と考えています。
今後のワクチン接種について
ワクチンが十分にある9月24日現在は、大都市を中心に集団接種や職域接種の一般層への開放などもあり、調べると「翌日でも可能!」みたいな物件?がポロポロと出てきますので、急ぎでご希望の方はSNS(特にTwitter)で『「地名」&「ワクチン接種」』などで検索してみると良いかもです。
ただ、今後10月〜11月の接種を終えると国としてのワクチン接種推進はひと段落という情報もあり、それを終えると会場が限定されるなどして今ほど気軽に接種できなくなるかもしれないという話もあります。
(mRNAワクチンはひと瓶で6人分。解凍後は速やかに接種する必要があるので、一人だけ接種するために気軽に解凍できない)
なので、接種を考えている方はそろそろ動いた方がいいのかなと思います。
この夏は人と話す機会があればやっぱり自然とワクチンの話になりました。
その中で、日々の忙しい暮らしの中で発熱・体調を崩す可能性が高いワクチンを接種することに「ためらい」や「煩わしさ」を感じて後回しにしている人も多いという印象を持ちました。
ワクチンについては、ポジティヴ・ネガティヴ様々な話が伝わってきますが、その真偽について時間をかけて調べることはなかなかできないですよね。
で、ワクチンの直接的な仕組みや効果、その影響についての説明をされているサイトを紹介しておきます。専門家ではない僕は不適格ですし。
不安になるような噂については、だいたいこちらのサイトで説明されていると思います。
また、それらについて僕は根拠も示され他の様々な公的機関・専門医などからの情報と差異はなく信頼に足ると考えます。
また、このサイトではなくても、厚生労働省のQ&Aサイトや直接お医者さんなどに聞いてみるなどの手段がありますね。
接種を迷っている方は、十分に情報を検証した上で判断をしていただきたいと思います。
◆ ワクチンの効果について調べたこと考えたこと
僕は医者ではないですが、ワクチンの効果についての研究報告や統計をみながら考えたことを記しておきます。
結論としては、「デルタ変異ウイルスに対しても、mRNAワクチンは十分に効果を上げている」と考えました。
● ワクチンに求められる効果について
現状、ワクチンに期待される効果はだいたい以下の感じかなと思います。
- 感染予防効果(ウイルスを細胞に取り込まない・感染しない)
- 発症予防効果(ウイルスに感染しても病気にならない)
- 重症化予防効果(発症しても重い症状にならない)
- 周囲に感染を拡げない効果(周りの人に感染させない)
ワクチンの効果(メリット)についての世間話で多く聞いたのは「ワクチンの効果は重症化を予防する効果しかない」というものした。プラスして「発症予防効果しかない」ってのもあったかな。
ですが、現在日本で主に使用されている2つのmRNAワクチンでは、これらついての効果についても期待ができることが研究などによって示されています。
これについては、厚生労働省サイトでわかりやすい解説があります。
厚生労働省 |新型コロナワクチンについて
コラム:感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0001.html
また、国立感染症研究所からも7/15付で以下のような報告が出ていてこちらも参照
新型コロナワクチンについて ( 2021 年 7 月 15 日現在 )
国立感染症研究所|新型コロナワクチンについて ( 2021 年 7 月 15 日現在 )
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/51/covid19_vaccine_20210721.pdf
● デルタ変異ウイルス蔓延下での予防効果について
上に挙げた報告などはデルタ変異ウイルスが増える前のものですので「感染力が強いと言われるデルタ変異ウイルスが蔓延した今、感染予防効果は低下しているんじゃ?」と考えました。
(重症化抑制効果・発症予防効果については十分な知見が得られていますし、世間話でもあまり異論はないようなので割愛)
で、この夏最も早期にデルタ変異株が増え、感染者も大きく増加したと言われている東京都の統計によって調べてみました。
東京都は、7月の終わりにはデルタ変異ウイルスが9割になったとされています。
ワクチンの接種率の高い65歳以上高齢者(7月末で80%が二回接種完了)の感染者数と、最もワクチン接種率の低い20歳未満の感染者数の統計を比べることで傾向が見えると考えました。
上の表は、東京都の日毎の総感染者数に対して、65歳以上の高齢者の感染者比率、20歳未満の感染者比率を比べたものです。(7日間平均で作成)
下のグラフは、それぞれの年齢層の実際の感染者数の推移(7日間平均)です。
感染者比率だけだと他の年代の動向に影響をかなり受けるので、比率とともに実数も確認することをこの一年で覚えました。
65歳以上高齢者の感染者(検査陽性者)は、この夏に向けて比率が相当に下がっています。実数では冬と同じくらい?のように見えます。
反対に20歳未満では、比率・実数ともにだんだんと増えていて、高齢者を完全に逆転してしまいました。
(これは、感染しにくいと言われていた「低年齢層」も感染がしやすくなっていることも示していると考えます)
第4波で、高年齢層と低年齢層の新規感染者数に違いがないようになっているのは、この時期に流行したアルファ変異ウイルスによって低年齢層にも感染しやすくなったことなどが専門医などによって挙げられています。
→https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210731-00250705
東京都の高齢者ワクチン接種は5月から始まり、一定の割合が2回接種を完了した7月以降には、予防効果が出ていれば統計にもワクチンの影響が現れると考えられます。
実際に低年齢層の新規感染者数が増加し始めたのに比べ、高齢者層では7月になっても急な増加は見られません。
ですが、8月に入る頃から65歳以上高齢者層も感染の比率・実数ともにまた増えていることがグラフには現れています。
ワクチンの効果が現れないのでしょうか?
それでも冬や春に比べてみると、20未満層では感染者数がかなり増えているのに対し、ワクチンを接種した高年齢者層ではその増加が抑えられていることがグラフから見て取れます。
(7月末時点で、65歳以上高齢者の2回接種完了は約80%)
それを確かめるために、それぞれの年齢層人口に対しての感染者数を「波」ごとに集計したのが以下。
つまりこれは、それぞれの波での年齢層人口比の変化を比べてみようというものです。
それぞれの波のピークから前後30日づつ、計60日分の合計で比べてみました。1日ごとの感染者数では少なすぎてよくわからないので。。。
「比率」はこのそれぞれの60日間で100人につき何人の感染者が発生したのかを示します。
これで「1」を超えるってかなりの確率。「100人に1人、1万円が当たる!」ってキャンペーンがあったら当たるかもって思っちゃいますね。
小数点を無視したら1万人につき何人が感染したかになります(0.01=1人)
20歳未満層の第5波の場合、60日の間に1万人につき127人の感染者が発生したということ。
ということで東京都全体で見ると、やはり第5波は、第3波から見ても、第4波から見ても、感染者数がかなり増加していることがわかります。
「デルタ変異ウイルスの感染力は従来の5倍」なんてことも見聞きしますが、この増加率を見ると決して大げさではないなと感じますね。
ですが、そんな状況でも、65歳以上の層では人口当たりの感染者比率は相当に抑えられていることがわかります。
(第3波と比べて約0.8倍、比較的少なかった第4波と比べても約1.7倍)
反対に、20歳未満の低年齢者層は、その人口比感染率が大幅に増えています。
(20歳未満層では、第4波から6.5倍、感染の多かった第3波と比べても5.8倍)
東京都全体でも3~4.5倍となっていますね。
つまり、変異ウイルス蔓延下で無接種が多数を占める郡では3~6倍に増える状況でも、ワクチン8割接種群(高齢者層)では0.8〜1.7倍に抑えられたと考えることができます。
しかも、感染しやすいとされていた65歳以上高齢者と、感染しにくいとされていた20歳未満を比べてこの結果。
ということで、ワクチン接種による感染予防効果も十分に得られるものと僕は考えています。
(接種1回目の8月中旬では感染急増期で、7月末までのデータで考えていました。正直、もっと効果は薄いものだと考えていました・・・。)
また、これだけ感染者数(検査陽性者数)が抑えられているということは、発症者数もその先の重症化・死亡も十分に抑えられる=確率が減ると考えられ、ワクチンの効果はこれだけで十分価値があると僕は考えるわけです。
● 感染を広げない効果について
これは僕の手には余るので 手抜き 専門家の見解をお借りします。
感染したとしても重症化しにくい、周囲に広げにくい
さらに、ワクチン接種をしても新型コロナの感染をゼロにできるわけではありませんが、先ほどのCDCからの報告によるとワクチン接種後に新型コロナに感染した人は、ワクチン未接種で感染した人と比べて、
厚生労働省 |新型コロナワクチンについて
・排出するウイルスの量が少なく、排出する期間が短い
・無症候性感染者の割合が高い
・症状のある期間が短い
ということが分かっており、自身も重症化しにくく、周囲にも感染を広げにくいと考えられます
コラム:感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0001.html
変異ウイルスであっても、他の効果と同様、上記引用の効果が完全になくなるわけではないと考えられるので、一定の感染させない効果を期待しても良いと考えています。
もちろん完璧ではないので、十分に新規感染者数が減るまで感染予防行動を継続する必要がありますし、そうすることでこの感染症は過去のものにできると考えています。
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◆ おしまいに
ということで、ワクチン接種したこと、その時に考えたことなどを書き連ねてみました。超絶長い投稿をここまで読まれた方はすごい!
とりあえず僕はワクチン接種を終えて元気にしてますし、巷の感染者数もだいぶ落ち着いてきましたので、またイベントの再開などについて考えていこうと思います。
まあ感染者数が減ったとはいえ減少が鈍化している地域も見られますし、重症者は未だ多くおられますし、まだまだ油断はできませんし、ワクチン接種したからといって対策をおろそかにすることもできませんが、まあとりあえずじわじわと動いてみようかと。
最後になりますが、状況の把握のためとはいえ感染された方を「数」とし、数え上げ比べたこと、大変失礼いたしました。不快にも思われた方にはお詫び申し上げます。
ひとえにワクチン接種を検討されている方に少しでも判断するための情報をお伝えしたいと思ってのことですのでご勘弁いただければ幸いです。
感染された方々が無事に生活に復帰されることを心から願っておりますし、多くの皆様が健やかに安心して暮らせる日が少しでも早く訪れることを心の底から強く強く祈っています。