ちょっと遅くなっちゃいましたが、先週末の『スキルアップライド』のレポートを。
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前夜の雨でコース大丈夫かなって心配だったけど、朝から晴れたおかげで無事開催できたこの日の『スキルアップライド @ GONZO PARK』。
大まかな感じはそれぞれイベントサイトへレポートをアップしました。
↓ 午前の部:リトルバイキング・GONZO会
↓ スキルアップライド 全体
で、ここではもうちょっと個人的なことや細かいことをいろいろと書いてみようかと思います。
先に言っとくけど長いよ。
今回、午前の部を『リトルバイキング』として開催したわけです。
どうやったら『リトルバイキング』っぽくなるかなーとかも考えてたんですが、まあせっかくいろいろあるコースに来たんだから、そこをいろいろ楽しめるようにレッスンをしていこう!となりました。
ちょっとポコポコしてるところを走るだけでも十分に楽しいし、できそうならもうちょっと先までチャレンジしてみるって感じでしたね。
「できる」を体験するとさらに楽しいですしね。
ちょっと競争っぽくしてみたりはリトルバイキングっぽいと言えばぽかったかも。
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午後の部&夕方の部のスキルアップライドでは、まず参加者さんの要望を聞いてそれに沿うようにいろいろと。
くっきりとした要望はやっぱり『ジャンプ』で、そうじゃない方は『なんでも(上達に繋がるなら)良い』。
前日の雨のこともあり、いつもより使用するコースを絞って行うことにしました。
最初はアスファルトエリアで基本の確認とチェック。
僕の考える基本というかライディングの大前提は、自転車とライダーが一緒に進むことなので、アゴの下にハンドルを置き、これを逃さないように自転車を左右に倒して進むことだったりギャップを越えていくのを体験&練習。
もちろんそれは何かアクションをする時には外れるんだけどね。
動き出しの基準点みたいなもんです。
自転車上での身体動作っていうのはあんまり馴染みのない方もいるので、『頭の位置』や『顔の方向』をキーにして姿勢や動作を作っていくのが僕流。
この時も進む自転車と一緒に身体も進むようにハンドルを自分の下から逃さないように動きます。
ギャップを越える時には、頂点を越えるタイミングで前輪が浮かないように、次に後輪が通過する時それぞれにタイミングを合わせて身体を落とす力をハンドルやペダル(BB)を通して前後それぞれのタイヤに順番に乗せる(身体を落とす)ようにします。
これを最初は前輪だけに集中して行ってそのタイミングを掴み、その後に前輪→後輪を練習。
この日は、前輪だけの時は『トン』、続けて前輪・後輪を続ける時には『ト・トン』、そこからさらにプッシュして下り面(バックサイド)でマニュアルする時には『ト・トーン』と音で表現してイメージしてもらったり。
自転車は基本的に前に進んでいくものなので、その自転車のスピードと合うように身体の上下動ができることを覚えると、その先の展開が広げやすいかなって考えています。
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この前輪→後輪に分けて身体を落とすのは、バックサイドのあるジャンプでの着地姿勢を作るのにも使います。
↑ まあこれはちょっと大袈裟なんだけど、受講した人にはイメージ伝わりやすい・・・はず!(笑)
よく見るとハンドルはずっと顔の下。
要するに身体の動作でバイクの角度をコントロールする感じ。
ここでバイクを前に押し出すようにしてバックサイドに角度を合わせると、後輪を引っ掛けた時に減速してしまったりふらついてしまったりします。
進む自転車に合わせての上下動は、もちろんジャンプの飛び出しや、飛ばなくてもスムーズに走り抜けるためにも大切な要素で、飛び出しで後輪引っかかっちゃう人はたいてい身体がリップの上に出る前に動きを止めちゃってるようです。
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バンク出口の処理動作などもやってみました。
バンクでのコーナーリングでは特にですが、身体(特に頭)が自転車よりも内側を回っているので、コーナーリング中は相対的に身体の移動速度が自転車よりも遅いわけです。
ですからそのままバンクを終えてまっすぐになると、より重たいライダーの速度に引き寄せられて自転車は減速してしまいますし、その減速によって若干のふらつきが発生したりします。
(逆にその速度差(移動距離の差)を利用してバイクを身体の下で振り出すようにしてバンク中の速度を上げることもできる。その場合出口での動作がより大切に)
で、その辺りをどうしたらいいのか、とか。
あ、もっと基本として、ハンドルを意識してバンク中をスムーズに走ったり、入り口でどうするのかなどもこの手前に練習しましたけどね。
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1クラス6人な午後&夕方の部でしたが、一人一人の様子を判断しアドバイスを送るのにはほんとギリギリです。
今回も、皆さんちゃんと伝えたいことが伝わったかな、、、とドキドキしています。
個々に対していろんなアドバイスを送っていくわけですが、その人の意識と僕のイメージのすり合わせがネックになるところ。
僕は、自分がその人の身体を使って自転車に乗るつもりで改善点を考えいくのですが、その身体を操るイメージがズレるとなかなか伝わらなくて。
テクニック習得の練習って闇雲にやってれば上手になるかっていうとそんなことはなく、どうやったらできるかの仮説(具体的なイメージ)を立ててから実際にやってみて、そのあとに「仮説(具体的なイメージ)通りに動けたか」「仮説の間違いや綻び」を検証して、また新しい仮説の通りにやってみる。の繰り返しです。
仮説っていうと難しい感じだけど、現状をある程度把握した上で「こうしたらこうなるかな?」くらいのでも可。
実際には、自分がどうなっているのかを正確に把握するのもなかなか難しく、動画を撮ったりしてみると「あれ?もっと飛んでると思ったけどな」みたいなこともありますけどね(笑)
で、この「現状を把握する」「上達するための仮説を立てる」の部分を肩代わりするのがレッスンの時の僕の役目だと思っています。
あとそれを理解できるように伝える役目、かな。
で、僕は僕で少しでも上達してもらえるようにといつも試行錯誤を繰り返しているわけです。
やっぱり受講したからには何かを得て帰って欲しいですしねぇ。。。
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ダラダラ書いてしまいましたが、少しでも参加された皆様のお役に立てたら幸いです。
次回のスキルアップライドなのですが、GONZO PARKさんの都合も合わせると次は寒くなってからになりそうです。
また、その際にはよろしくお願いいたします。
あ、寺子屋は毎月やってるので、先に基本テクニックだけでもって方はどうぞご利用くださいませ。
それではまた。