つらつら:呼び方とイメージ(2018.11.6)

昔、トライアル界隈ではテクニックに選手の名前をつける文化?がありました。一部かもしれませんが。

有名な『ダニエル』はダニエル・コッセーという選手が得意だからと誰かさんが言い出したから。有名なところではオットピとかもそう。フェデリックとか他にも色々とありますね。
あ、パラレルは違うか。
たぶん、体操競技で技に選手の名前をつけたりする感覚だったんだろうけど、困ったことにこれは日本でしか通じません(笑)

他にも各ローカルでいろんな技名が定着してたり、それが伝播したり消えていったりしてます。

で、そんな中にわりと定着したものにチェリーって呼ばれるテクニックがあります。

僕はこのテクニックに名前がついた頃はトライアルにもそれ以外の競技にも参加してたので、トライアル競技のディープ?な界隈と話す機会が減っていて、人からの伝聞でこんな感じのテクニックだよっていうのを聞いただけです。
ちなみに “チェリー”ってのはサクランボではなく”チェリー・クリンケンベルグ”選手のこと。

前半のものが現在『チェリー』って呼ばれてるっぽいんだけど、僕が最初に伝え聞いたのは後半の跳んだ後に後輪を走らせてドロップするテクニック。しかも丸い岩とかヒューム管から飛び降りる時に使うって聞いたんだよね。

跳んだ後、後輪を走らせることができると、自分(身体)が跳ぶ量を少なくできるので楽なんだよね。(丸い岩からの飛び降りだと本当に楽)
でも、一気に後輪まで段差の下に落とすことができれば、地形に関係なく一気に飛び降りることができるから、状況に左右されないという利点があります。

実際、どっちが『チェリー』なのか僕にはわからないし、まあどっちもできればいいんだしって感じであんまりこだわりがなくって。。。トライアルに限らずできるけど名前を知らないっていうのがわりとある。

先日、YouTubeの他の動画のコメントに『チェリーですね』ってあって、そういえばって動画にしてみた次第。

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呼び名は知ってても、それが実際なんなのかとか、どういう意味があるのかとかはわりとぼんやりしてることってよくあるなぁと思ったりします。

解説などで使われる『用語』などの中にも、その意味や示すものが人によって違うものがあったりしますしね。意味というよりもどういうイメージをするかって違いな気もするけど。

『用語』の中には『動作とそれに伴う感覚』をまとめているものもあって、説明する時には便利です。
でも、その『用語』の意味が相互の共通認識になっていない場合には、あまり意味がありません。
あと、その『用語に沿った状態』をどう実現させるかは全く別の問題。というか、どうやったら実現できるかの方が大切なわけで、用語だけぽんっと放り出してもあんまり意味がないわけです。

それでもキーワードとして、その言葉を軸に考えを展開していくことができたりといったメリットもあったり。

まあこうしたことは僕のような伝える側の内面にあればいいとは思ってるのですが、たまに何かについて説明していると、用語の解釈・イメージの相互不一致によって話が混乱するという事態がたまにあるなーと思って書いてみた。

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今週末11/10(土)は、『リトルバイキング』『マウンテンバイクひろば』です。
今回も喜多緑地で開催しますよ。

翌11/11(日)は、愛媛県松山市城山公園のイベントに出演です。午後に二回(15分/回)の予定。
お近くの方、お時間ある方はどうぞよろしくお願いします。

それでは。また。