動画:『【MTBドリル】かべ当てまっすぐスタンディング』の解説

超絶ジミ!な練習ドリルの動画をアップしました(笑)

ペダルを踏む力で自転車とかべ(動画では縁石ブロック)に押し付け、ハンドルへの荷重によってバランスを保つという課題=ドリルです。
ジミなくせに、だらだら説明を入れていたらなんと6分超えてしまいました。。。
たぶん、一度見れば十分な内容なのでまずは我慢してお付き合いくださいませ。

これは以前に公開した『ちょびのり#29 “ぬるっとステア?”』の前半部分にあたります。
なので、この動画中でもそのまま段差を乗り越えてくところがちょいちょい出てきますが今回の本題ではありません。
後半部分はまた近いうちにアップします。

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さて本題です。

この練習は、

  • ハンドルをフラつかせない荷重感覚
  • 力をぬいた状態のバランスへの慣れ
  • 踏み込むペダルの力をハンドル(逆側のグリップ)で受ける感覚
  • 足の『トルク感』による入力感覚
  • ペダル踏込みによって『前に出る』感覚

などを促進することが目的になります。

まあ「できないよりできたほうがいいよね」くらいのドリル。
でも、ペダリングしながら前輪を上げるなどの『ペダリングしながら動作』の基礎としてはお役に立てると思います。

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動画では、最初にブロックに前輪を当ててからスタートしています。
慣れてきたら、ゆっくり走ってきて当ててスタートでも構いません。

最初は、ブレーキをちゃんと「両方」かけたほうが簡単でしょう。
その後、前のペダルへのヒザでじわっと力をかけながら、ブレーキを放します。

■ ハンドルに対して

ブレーキを放す時には、踏んでるペダルの側へ自転車が傾こうとするので、それをハンドルを水平に保つことでバランスを崩さないようにします。
この時、ハンドルを水平に保つということは、前ペダルと逆側のグリップを上から抑え気味になります。

ただ、どっちをどうって頭で考えながら動くとリキんでしまうので、前タイヤ(接地点)の真上から顔で見るようにします。
すると左右のハンドルグリップまでの距離を均等になるので、腕・ヒジも同じ角度・長さを保つことでハンドルが水平になるよう促すことができます。

簡単に言うと、タイヤの真上=接地点の真上に頭があるんだから、腕を左右均等に伸ばしておけばハンドルは水平だろ?ってくらいの感じです。

この前輪を上から見る時に、目だけで下を見る=顔が前方を向くと、背中が反ったり腰がハンドルの近くに寄ったりして前輪(ハンドル)へかかる重さが増えてペダルへの入力が減り、一度バランスが崩れると立て直すのが難しくなります。

■ ペダルに対して

ペダルへは、ほぼ前ペダルだけにのるようにします。
そうすることで、ブレーキを放した時に『前に出る力』がないと自転車を壁(縁石ブロック)にしっかり押し付けられます。
ちなみにBMXなどのスタートゲートは下り坂に接地されており、ペダルを踏まなくてもバイクを壁に当て続ける力が発生するようになってます。なのでペダルを踏む必要がありません。

さて、この前ペダルへの入力を一工夫?するだけで、だいぶ楽に立つことができるようになります。

ビンディングペダルなどでのペダリングに慣れている方は『かかと』が上がることが多いのですが、この場合は『足首』の力を抜き、ヒザで前ペダルに乗る感じします。
正確には、「ヒザを通して体の重さを前ペダルに載せる」みたいな感覚です。僕の場合は。

そうするとヒザとペダルの距離が自然と近くなり、結果的にかかとが下がります。
自然とこの『かかと下がり』になるくらい足全体の力が抜けると、カラダ全体も力みが抜けてハンドルと合わせて体重を「いい感じに分散」されるようになります。

■ カラダの位置

カラダの位置や形については、確実なNG(ハンドルにかじりつく・頭がとても低くなる・腰とハンドルがくっつく)以外はあんまり気にしないほうがいいです。

フォームは必然的要素の結果でしかなく、このドリルではその感覚的な要素を養う目的もあります。
それでなくても自転車が違えば細かなところは違ってきますからね。

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ペダリングは目的に応じていろいろと変わるのですが、ここで覚える感覚は『滑りやすい路面』や『急な登り坂』でのペダリングなどで利用できます。
また、足首の力を抜いてヒザ(を通じて乗る)感覚は、両足で行うことで下り坂や荒れた路面でフラットペダルでも足が離れにくくなる効用があると考えています。

このドリルは、慣れたらどんな形でも成立はします。
でも、最終目標は、リラックスした状態でいつまででも行えることです。

なので、『どっちの足が前でも可能』『手のひらパーでもできる』と『かんぺき!』なんですよね。

すぐに腕や足が疲れてしまう場合は、その力が抜けるようにいろいろ工夫してみるといいかなと思います。
その際に動画内のアドバイスや実際の映像が、そのお役に立てますように。

ではでは。