先日10/7の『スキルアップライド』のレポートをお送りします。
と言っても全体の流れはイベントサイトに書いたので、そちらもぜひ。
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午前の『体験隊』ではその名前の通りできるだけ多くのコースを体験して欲しかったので、ちょっと駆け足でコースを巡ってみました。
でも2時間あるので結構くたびれましたけどね。
最初にアスファルトエリアで基本的な動きを体験&馴染んでもらい、その後コースに出るのはいつもの通り。
このレッスンで身につけて欲しいのは、先々スピードをあげれるようになった時に『吹っ飛ばない』『スムーズに走れる』走り方。
バックサイド(コブの下り側)に合わせて身体を落とす感じの動き方を基本として進めます。
ますは『パンプコース』や『トレイル・小』ですね。不規則に並ぶコブに合わせてタイミングを合わせていきます。
小さい凸は小さく動く、大きい凸は大きく動く。
最初はなかなか難しいのですが、まずはゆっくりと転ばずに走れるように慣れていく感じですね。
あと、途中にあるバーム(バンク)コーナーのラインや視線の移し方なども。
コーナーでは、ハンドルを身体(顔)から離れたところで操作しない=ハンドルの近くに顔を置くようにといったレクチャーを。あと『ピノキオの鼻を最大限伸ばしてそれで前輪の走るラインを書いていく感じ』(僕の定番セリフ)です。
これだけで、だいぶ転倒率が減るんですよね。
初めての方も参加される『体験隊』ですから、とにかく多くのコースを体験する感じにしてみました。
見えるのか?って言われますけど、割とちゃんと後ろを見ながら走ってます。自分でもなんで見れるのかよくわかってません(笑)
こんな感じの『体験隊』。
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午後は『トータルレッスン』です。経験者向けですね。
この日は『身体(胴体)を先に動かして力をしっかり伝達する=先行動作による伝え方』を全般的に使いながらのレッスンとしました。
なので準備運動から、ちょくちょく小ネタ?小理屈?を混ぜながら。
いや、今になって思うとだいぶ理屈多めだったかもしれません(笑)
コーナーリングも、この ↑ ようにして最初の『入り』での身体の動かし方を練習してみました。
狭い間隔に並べた木の棒を縫うように走ります。極力ペダルをこがないようにして。
ハンドルを操作するだけや自転車を倒すだけで曲がろうとすると、なかなか難しいショートターンも、身体の落ちる方向と前輪の進む方向を合わせるだけでスムーズに、しかも加速するように進みます。
簡単に言うと、身体を曲がりたい方向へ落として、その落ちる勢い・力を前輪に乗せて走らせる感じ。
理屈はとても面倒なんですが、そんなこと知らなくてもコツを掴んだらスムーズにできます。
この『入り』の動作をバンクの入り口や、バンク内での任意的なラインチェンジなどに活用。
GONZO PARKさんスラロームBコースのちょっと慌ただしいところで、これと『壁をドロップキックする』感覚を合わせて使ってラインチェンジすることとかも。
ギャップを超えるなどの縦の動きでは、まずアスファルトエリアで前輪の越え方(基本の基本)のあと、後輪を走らせるためのプッシュ(基本)、そして希望の方はロール(コブを越えたあとに後輪だけで走る)まで練習してみました。
その後は、主にトレイルコースでのコブに対しての身体の動きをしっかりと。
はじめのうちはテーブルの上り面で身体が上りきらずに失速してしまうことがよくあって、これは思っている以上に自分の身体が動いていないことが原因になっていることが多いようです。
そうして失速していると、いざジャンプを飛ぼうにもスピードが足りずに前輪も浮いてくれません。
また、身体の動き(上方への伸び)が少ないので、スピードがあったとしても自転車はさほど浮いてくれないんですよね。
そうした動作になる原因の一つに『バイクを前に送り出す』意識・癖があると考えています。
バイクを前に送り出す動作は、身体位置の高さ・スピードが足りない時の緊急避難的な動作ですが、癖になっていると身体自体の移動・動作が小さくなったり遅れたりします。
まあ、誰もが通る道なんですけどね。
でもジャンプでバックサイドに飛び込む時にこの動作をすると、後輪がヒット=ゲシった時に身体ごと弾かれて転倒する原因にもなります。弾けないまでも失速の原因になります。
ええ、僕も昔はよくやりましたよ。。。
トライアル出身者は特にやりがちなんですよねー。。。
『トライアルテクニック』とこうした『進みながら行うアクション』の違いはいろいろあるんですが、理解さえしてしまえばそんなに大した違いとは感じなくなります。
ということで、とにかくバックサイドに身体を合わせて落としていくことを中心に進めます。
最初のうちは基本の練習をアスファルトエリアでしたほうがいいのか?という質問を受けましたが、モジュールパンプは基本同じ高さ&リズムになってることが多いので、不規則なギャップに対しての対応力は身につき難いんですよね。
ですから両方を往復するように練習するといいのかな、と思います。
でも、それをするのが楽しいからって理由だったらそれでオッケーです(笑)
ずっと上達するためには〜って動機で乗ってるとつまんなくなっちゃいますしね。
『トータルレッスン』では、それぞれの方に細かくレクチャーをするように努めていますが、やはりその時々の個々人の段階によって伸び率に違いが出てしまうのがもどかしい。。。
より的確な指導ができるよう今後も精進します。
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なんかまだだらだら書きそうなので、一旦ここまでで。
それにしてもとても暑かったので、参加の皆さんはちょっと大変でしたね(笑)
事前連絡から当日の進行までいろいろパタパタしてすみませんでした。
またの機会にもよろしくお願いいたします。
今回参加されなかった方もぜひ。
ではでは。